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糖尿病教室

当院では、糖尿病の予防や糖尿病と上手にお付き合いできるように、定期的に ”糖尿病教室” を開催します。医師・看護師・管理栄養士など、様々な職種からお話しさせて頂きます。季節にあったものや、話題になっていることなど、様々なテーマを取り入れたいと思います。

また当院には、スポーツインストラクターが勤務しており、スポーツジムなどでの豊富な指導歴があります。スポーツインストラクターが勤務しているクリニックは、なかなか見当たらないと思いますし、一味違ったお話ができるかもしれません。糖尿病と運動療法、せっかくの機会ですので、実際の運動方法についても、”糖尿病教室” を通して、お伝えできればと思います。

「健診で血糖値が高いと言われた」、「HbA1cが高いって言われた」、「家族が糖尿病で自分は大丈夫かしら」、「最近体重が増えた」、「運動不足である」、「ダイエットしたい」、「糖質制限って何?」、「糖尿病にいい食べ物と悪い食べ物って何?」など、きっかけは何でも結構です。なるべくわかりやすく、普段の生活に生かせるような内容でお伝えしたいと思います。

どなたでも参加できますので、ご家族・ご友人などと、是非一度ご参加下さい。糖尿病や合併症、予防や治療などの知識を深め、一緒に解決していきましょう。

なお、”糖尿病教室” は、保険診療適応で受けて頂けます。3割負担の方で300円程度の費用になります。参加をご希望の方は、当院へご連絡いただくか、来院時にスタッフまでお声掛け下さい。毎回、定員は15名までとなりますので、お早目にお申込み下さい。

●第1回 糖尿病教室
・日時:2018年7月12日(木)、13時~
 45分前後を予定します(14時から午後診のため)
・場所:おおにし呼吸器・糖尿病内科 呼春の森診療所 待合室
・内容:副院長 「糖尿病 ~夏に気を付けたいこと~」
    管理栄養士 「甘いものが好きな方へ ~砂糖と血糖値の関係~」
    スポーツインストラクター 「続けたくなる運動療法」
・持ち物:保険証、当院診察券・糖尿病連携手帳(お持ちの方)
・費用:300円程度(保険診療適応)

ハチアレルギー検査

山間部に出入りする職業の方から問い合わせをいただいています。当院で、”ハチアレルギー検査” を受けて頂くことができます。

ハチに刺されて亡くなる人がいることは皆さんご存知かと思います。ではなぜそのようなことが起こるのでしょうか。ハチに刺されると、ハチ毒が体内に入りますが、ハチ毒そのものが生体に悪さするわけではありません。生体内でハチ毒に対しての強いアレルギー反応が起こり、アナフィラキシーという病態が引き起こされてしまいます。

アナフィラキシーとは「アレルゲンなどの侵入により、複数臓器に全身性にアレルギー症状が惹起され、生命に危機を与えうる過敏反応」と定義されており、血圧低下や意識障害を伴う場合を、アナフィラキシーショックといいます。ハチ毒に限った病態ではなく、私たち医療従事者は、抗癌剤や抗生剤など、医薬品でのアナフィラキシーの発症を経験します。詳しくはアナフィラキシーの一般論症状と対策の頁をご参照下さい。

このアナフィラキシーの病態に関与するのが ”IgE抗体” であり、肥満細胞や好塩基球を介して、アレルギー反応を起こします。IgE抗体が高い場合、アレルギー反応が出やすいといわれています。このIgE抗体は、血液検査を行うことによって、測定することができます。 IgE抗体全体の量 (非特異IgE抗体、RIST)、スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチのそれぞれに対するIgE抗体の量 (特異IgE抗体、RAST) の4項目を測定します。

ここで注意がありますが、IgE抗体が陰性であった場合でもアナフィラキシーが起こることがあります。だからといって、測定自体が無意味ということではありません。問診により、アレルギー疾患 (アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー結膜炎、蕁麻疹、花粉症喘息など) の有無や、食物や薬剤、特にハチに対する刺傷歴やアレルギー歴の有無を確認し、IgE抗体の測定結果を組合すことによって、対策がとれます。アナフィラキシーの既往のある方や、発現する危険性が高いと判断した方に対して、“エピペン” という、携帯型のアドレナリン自己注射製剤を、前もって処方することができます。

林業や木材製造業従事者の40%、電気工事従事者の30%が、ハチ毒IgE抗体が陽性といわれています。ハチに刺される危険性のある方は一度測定されてはいかがでしょうか。

費用に関しては、蜂に刺されたことがある場合は保険適応になりますので、一般診療とそれほど変わりありません。一方、山間部に出入りする職業の方など、予防のために測定する場合は、医療保険対象外のため、高額になってしまいます(診察費、検査費、郵送費、税込みで 10,000円)。ご希望の方はお電話でお問い合わせ下さい。

胸部CT検診

当院では、”胸部CT検診” を受けて頂くことができます。

主な目的は、肺がんの早期発見になります。多くの肺がん患者さんを診療してきましたが、健康診断で発見された例と、自覚症状が出てから診断に至った例では、肺がんの進行(病期:ステージ)に違いを感じます。つまり、疼痛が出る、喀血する、息が苦しいなどの自覚症状が出てから検査を受け、診断に至った場合は、やはり進行していることが多いです。逆に言うと、ある程度進行しないと、自覚症状が出ないということです。

一般的な肺がん検診はレントゲンでの評価になりますが、より早期に、より詳細に、診断しようと思うと、CTが必要になります。またCTでは、肺がんだけではなく、COPD(慢性閉塞性肺疾患)慢性肺感染症(肺結核症、非結核性抗酸菌症、肺真菌症、気管支拡張症)間質性肺炎などの早期発見やその評価も同時に行うことができます。

CTのデメリットとしましては、やはり放射線被ばくになります。当院では最新のマルチスライスCTを導入していますので、高画質を保ったまま、被ばく線量も大幅に低減し(最大75%減)、安全面にも配慮された検査となっています。

一般的にCT検診では、後日結果郵送の形をとることが多いと思いますが、結果を見てもわからないことも多いのではないでしょうか。当院では、検査同日に、肺がんやその他の疾患の有無を、一緒に画像を見ながら、専門医から説明させていただきます。

費用に関しては、撮影費・診察費・税込みで、9,000円です(自由診療となるため)。健康診断などでレントゲンで異常を指摘されている場合や、自覚症状がある場合などは保険診療になります。ご希望の方はお電話でお問い合わせ下さい。

特定健診

当院の開院が2018年5月14日でしたので、手続きが遅れておりましたが、当院でも7月からの “特定健診” を受けていただくことが可能になりました (一部健康保険によっては遅れる可能性はあります)。実施可能施設一覧などには掲載されておりませんが、受診して頂けますので、今回はそのご案内になります。

さて、”特定健診” とは、40歳以上75歳未満の被保険者全員に、メタボリック症候群糖尿病などの生活習慣病の発症を予防することを目的に発足した制度です。生活習慣病の該当者や健康を害する恐れのある予備群を減少させることが目的とされています。

特に当院では、糖尿病メタボリック症候群脂質異常症などについて、専門的な診療を提供することができます。”特定健診” により、生活習慣病やその予備軍に該当した場合でも、その後の管理も含めて対応できますので、より安心して頂けるかと思います。

対象者には、年1回、”特定健診” を受けるための受診券が発行されますので、ご持参の上、ご来院下さい。

また、がん検診 (肺、大腸、前立腺、肝炎ウイルス) も行いますし、その他の個人や企業などの一般健診や、胸部CT検診も行っております。ご希望の方はお問い合せ下さい。