「1. お知らせ」カテゴリーアーカイブ

栄養指導休止のお知らせ

管理栄養士の休職に伴い、栄養指導(ダイエット外来を含む)を休止させていただきます。期間は2024年2月から約1年間の予定です。それに伴い、第3診察室(栄養指導室)が空きますので、看護師による療養指導や、健康運動指導士による運動療法などを充実させたいと思います。栄養指導は糖尿病をはじめとした生活習慣病において、病態の根本的な部分、つまり診療の重要な部分を担っており、昨今、存在感を強めています。これを楽しみに来院していただいている方もみえ、物足りないような寂しさを感じられるかもしれません。患者の皆さまにはご迷惑をおかけしますが、ご容赦いただきますようお願い申し上げます。

新年のご挨拶

新年あけましておめでとうございます。

年末年始も、毎日診療所にいます。おうちにいるようなものです。震災の報道を見ていますと、当たり前のことが幸せで、私たちには何ができるのだろうと考えたりします。

さて、2023年はスタッフが4人増えました。ようやく人手不足が解消されます。2022年は協調性、2023年はCOVERをテーマに頑張ってきましたが、不足する人員や膨大な仕事量、つまりコロナの影響が色濃いものでした。

2024年のテーマは「役割認識」にしようかと考え中です。仕事に対する責任感、個人の成長を期待しつつ、組織的な行動能力を向上する。前を向いて、先手先手。当たり前のように日々を過ごしてもらえますように願いを込めて。

1月9日(火)から通常診療を開始します。それでは、本年もよろしくお願いします。

ワクチン最新情報2023

現在、新型コロナウイルス感染症、インフルエンザウイルス感染症が同時流行しています。特にインフルエンザは夏季にもかかわらず流行しています。

当院の各ワクチン接種の方針は、下記の要項の通りになります。接種をご希望の場合は電話にてご予約下さい。コロナワクチン、インフルエンザワクチンとも予約受付中です。

また何度もお伝えしてきましたが、あくまでもワクチン、予防接種ですので、効果と副作用や職種などによる必要性とのバランスが重要です。持続する高熱や強い倦怠感、血栓症や間質性肺炎など、無理して打つ必要がない、むしろ打ってはいけない場合もありますので、ご注意下さい(2023.10.24 更新)。

コロナワクチン 接種要項

●ワクチン:ファイザー社製ワクチン
●日時:木曜日 午後
●日程:9月28日()、10月12日()、10月19日()
11月2日()、11月16日()、12月7日()、最終12月14日(わずか)
●体調不良以外は、原則キャンセル不可 (廃棄となるため)
●接種後15分を目安に、院内で経過観察する

初診の方でも(かかりつけではなくとも)、予約可能です。

インフルエンザワクチン 接種要項

●接種対象者:高校生以上、原則1回接種
●日時:通常の診療時間帯 平日 午前/午後
●日程:10月2日開始 以降連日()
●費用:3,500 円(助成のある方は、自治体により費用が異なります)
●コロナワクチンとの同時接種を可能とする。

初診の方でも(かかりつけではなくとも)、予約可能です。

子供たちがスポーツに親しむ場所を提供すること

この度、U15 CLUB BASKETBALL TEAMである「津ジュニア GOLDEN OWLS」と呼春の森診療所で ”パートナーシップ協定” を締結させていただきました。

現在、中学校部活動でバスケットをするのか、地域クラブチームでバスケットをするのか、子供たちが選択を迫られているのをご存じでしょうか。私も学校産業医をしており、教員の過重労働を管理する立場ですが、部活動による時間外労働の割合も大きく、社会問題になっています。中学校部活動は縮小、地域連携、地域クラブチーム移行の方向で進んでおり、現在、過渡期にあります。時に子供たちに、酷なことも起こります。

「子供たちがスポーツに親しむ場所を提供すること」これに尽きると思うのですが、津市や近隣地域において、それを中心になって担ってくれているチームです。

私たちの子供たちもバスケットをしています。私たちも学生時代よりバスケットが好きになりました。「津ジュニア GOLDEN OWLS」の社会貢献に賛同し、永く支援してまいりたいと思います。

医療法人MinaTo
おおにし呼吸器・糖尿病内科 呼春の森診療所
理事長 大西 真裕

開院5周年

うまくいかないこともあります。それでも、おかげさまで本日5周年を迎えました。思い出すと、開院は今日と同じ荒れた春の雨でした。もっとたくさんの人に接しないといけないと大学病院を飛び出しました。難しい言葉は使っていないでしょうか。難しい顔もしていないでしょうか。専門性の高い診療内容を、より易しくお伝えすることができているでしょうか。スタッフの個性を大切にしながら、組織全体でもあたたかい診療を提供できているでしょうか。開院時の自分の言葉です。5年間、毎日頑張ってくれたスピーカーは壊れ、買い換えました。学生時代よりバスケットが好きになりました。となり、まわり、みんな一生懸命。大切なものはたくさん抱えながら、これからも頑張ろうと思います。ケーキ頼まねば…。

PINEDE津店さんに2段ケーキを作ってもらいました!スタッフにも喜んでもらえました。

三重県「女性が働きやすい医療機関」認証

2023年3月、三重県「女性が働きやすい医療機関」に認証され、一見知事より直々に認証書とお祝いの言葉を頂きました。認証されることに満足はなく、医療従事者の確保が目的でもありません。常識を学び、理想を知り、現実とのギャップを少しでも埋めていけるように、私たちなりの方法を今後も考え続けます。

院内掲示板の更新

久しぶりに院内掲示板を更新しました。項目数を増やし、内容も全て刷新しています。できる限り簡単な内容にしたつもりですので、ご興味のある部分だけでも、待ち時間などにご参照下さい。下記にPDFを添付しますので、こちらからもご覧いただけます。

院内掲示板 2023.1.16(PDF)

スライド1  公式「ホームページ」
スライド2  長引く咳「その原因」
スライド3  吸入薬「止める前に」
スライド4  喘息「バイオマーカー」
スライド5  抗原「アレルゲン」
スライド6  花粉症「解決策」
スライド7  花粉症「新治療」
スライド8  コロナ感染症「現在」
スライド9  肺炎球菌「ワクチン」
スライド10 胸部CT「早期発見」
スライド11 禁煙外来「サポート」
スライド12 無呼吸「CPAP療法」
スライド13 ダイエット外来「実践」
スライド14 栄養指導「スタイル」
スライド15 InBody「インボディ」
スライド16 持続血糖測定「CGM」

患者一生涯から考えた喘息診療

2022年10月19日(水)に『患者一生涯から考えた喘息診療』と題して、津市会場とWEB全国配信のハイブリッドで講演させて頂きました。今回は恩師からのご指名での前座講演であり、恐縮しきりでした。

さて内容ですが、私は大学病院での診療歴が長く、主に肺癌診療に従事してきました。肺癌診療はとてもシビアな部分があり、単なる抗癌剤の選択のみに留まらず、患者さんの年齢や社会背景などを考慮した奥の深い診療が要求されます。

よって「人生のどの段階を歩んでおり、そのときに大切にしているものは何か」を考え、診療する癖が染みついていますが、喘息においてもそうではないかと最近つくづく思います。例えば2剤合剤か3剤合剤かなどの治療選択が話題となっていますが、患者さんが継続してくれなければ、その選択や検討は意味のないものとなってしまいます。当院での検討からは、若い男性患者において、治療からの脱落が多いようです。仕事に、恋愛に、子育てに人生を突き進んでいる時期なのでしょう。

患者さんにとっては「咳や喘鳴が止まること」が一つのゴールだと思います。でも実は終わっていなくて、問題は水面下で続いていきます。一生涯つきまとう問題であり、ここがなかなか理解してもらえない重要なポイントです。最近は「寛解(かんかい)」という言葉を使おうと言われています。「病気による症状や検査異常が一旦消失した状態」を指す医学用語です。寛解の維持が本来の目標なわけですね。

私は漫然とした無駄な投薬をそもそも好みませんので、特に軽い咳のみの方や軽症喘息の方においては、吸入薬を中止できないかどうかを真剣に考えます。ただし、継続が必要な患者さんの方が多いのが現状ではあります。

程度はあれど一生涯つきまとう問題であることを初診時に認識してもらい、仮に治療から脱落してしまったとしても、2回目、3回目の再発時には、患者さんも病状や治療継続の必要性を学んでいってくれるものと信じています。これまで約3,000例の喘息診療をしてきました。以上のように認識していただけるように、今後も伝え続けていきたいと思います。

患者を中心に重症喘息診療を考える

2022年7月21日(木)に『患者を中心に重症喘息診療を考える』と題して、東海三県のエキスパートの先生方に講演させていただきました。当院は診療所とはいえ、重症喘息の患者さんが非常に多くなってきました。

重症喘息に取り巻く問題点として、①三重県の呼吸器専門医数が非常に少ないこと、②喫煙・職業・趣味・ペットなど悪化の原因に気付いていないこと、③適切な診断と治療の選択ができていないこと、④患者さん側も治療をさぼってしまうことなどが挙げられます。

良くならない原因を相談しながら、患者さんと一緒に改善していく、そんな治療方針を心がけています。残念ながらそれでも改善が得られない場合、好酸球数などに応じて、切り札となる抗体製剤の使用が必要になることがあります。

各種抗体製剤の使用経験も10例を超えるようになり、東海エリアでも比較的多いそうです。ただし非常に高額な薬剤であり、患者さんや医療経済への負担も考慮しながら本当に必要な方に提供したいと思っています。

今回、静岡県と岐阜県の先生方とお話する機会も頂き、非常に大きな刺激を受けました。昨日は地元のきほく燈籠祭、3年ぶりの開催に向かう勇気や精神を感じました。明日はスタッフとのつらいお別れがあるのですが、患者さんの方を向いて、またみんなで頑張ろうと思います。

放射線技師不在のお詫び

開院から約3年半、1人で支えてくれた放射線技師ですが、都合により、一時休職となりました。

ハローワーク・人材バンクなどを通して、放射線技師を募集していますが、もともと数の少ない職種でもあり、なかなか採用に至りません。

放射線技師不在のままの診療を余儀なくされますので、患者さまへの影響として、下記が懸念されます。また、それぞれの対応です。

・レントゲン撮影 ⇒ 院長・副院長で対応
・CT撮影 ⇒ 対応不可のため、延期もしくは近隣施設(他院)での施行
・甲状腺エコー検査 ⇒ 金曜日午前に副院長が対応
・院長・副院長が検査対応することで、待ち時間が延長

患者の皆さまにはご迷惑をおかけしまして、誠に申し訳ございません。