おかげさまで2026年5月14日に開院8周年を迎えることができました。ご近所のPatisserie Re Faireさんにホールケーキをお願いしました。どうやって切るかとか、失敗してバカ騒ぎとか、それも良くて、以前はカットケーキにしたこと、その頃はご飯も車で食べてもらっていたことなんかもふと思い出しました。ONOFFを大切に頑張ろう。次は納涼会か。
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春のバタバタと新しいロゴ
入学式などで人手不足の新年度スタートとなりご迷惑をおかけします。一方、4月からは2人正規登用し、1人育休から復帰、そして新たに1人迎え入れることもでき、春ならではの新鮮さも感じます。歓迎会なんかもいいですね。昔恩師が飲み会のことを明日を語る会と呼んでいましたが、ようやく意味がわかった気がします。せっかく人が集うのならば、前向きであった方が会も華やかですね。さて先日朝からせわしくしていると、先生が倒れないか心配との優しい声を頂きました。私も副院長も丈夫です。時に苦しくても走れます。スタッフにも支えてもらっていますし、スタッフも含めて私達もまた、患者の皆さんから元気をもらっています。人は人と話した方がいいし、人はそうしたがっているんだと思っています。そんな春のバタバタの中ですが、今日は新しいロゴのお披露目です。名札も可愛らしく変えます。デザインは家紋アーティストの竹中さん!いつも無理をお願いしてすみません。人に愛されるものに育てていかないといけませんね。予約も受付も呼出も会計もぜーんぶ人、そのへんは変えたくないな。
2026年4月1日 呼春の森診療所

カスタマーハラスメントに対する基本方針
女性が働きやすい医療機関の認証だけではなく、産業医としての活動などを通して感じることもあり、呼春の森診療所を職場環境という側面から見るようにしています。これまでの対策として、①時間外労働の短縮を図り、月10時間以内を達成しています。また少額ながら②物価上昇に伴う賃上げも行っています。今回は③カスタマーハラスメント対策です。私たちが提供するのは医療であり、繊細な部分がありますので、あまり大きく取り上げたくない内容でもあるのですが、昨今は避けられなくなりました。以下の方針に基づいた対応としますので、よろしくお願いします。
咳7739人、みえてきたこと
久しぶりに本格的に書いてみました。長引く咳についてです。開院1年時点で「咳796人、明日の診療を思う」という記事を書きましたが、今回は開院7年経過し、これまでを振り返ってみました。みえてきたことも、みえないこともあります。
咳を主訴として来院された方は7739人でした。診療数を自慢するような記事はありがちですが、そのようなつもりはありません。咳で困っている方が非常に多いです。おそらく90%以上の方はよくなっていますが、慢性化している方や、中には全くよくならない方もいます。治療脱落して咳が再燃する方も多くいますが、どのような状況でも咳でお困りであれば、再度ご連絡下さい。咳のない生活で患者さんそれぞれに社会に貢献してもらう、それが私たち呼春の森診療所の目標です。

まず長引く咳の原因についてですが、ぜんそく60%、ぜんそく以外40%の結果となっています。ぜんそく以外の原因が40%もあることが重要ですね。その他の疾患の除外が必要であり、つまり見落としのないよう注意しなければなりません。

では、ぜんそく以外40%の内訳をみていきましょう。当然ながら、急性上気道炎・肺炎・副鼻腔炎・慢性下気道感染症などの感染症が多いですね。当院は風邪が治らないと来院される特殊な場所ですので、これでも一般と比べると感染症の割合が少なくなっています(風邪よりぜんそくの方が多い!)。その他、稀な疾患や予想外の疾患もずらっと並んでいますね。症状や診察だけで判断するのではなく、レントゲンや必要に応じてCTを撮影することも大切です。

ついで「喘息キーワード集」としてぜんそく60%における患者の皆さまの声をひろってみました。私が最も大切にしているもので、どの講演でも強調して話します。たくさん診療すると、異なる患者さんが同じことを言われることが多くなってきます。皆さまも思い当たる節があるのではないでしょうか。このようなキーワードがあると、おのずと診断がぜんそく側に寄ってきますね。

そして「咳で困ること一覧」です。精神的にも堪えますし、身体的にも苦痛を伴います。例えば最近では毎月数人は、強い咳のために肋骨骨折しています。ここ数年の感染症の流行も影響しており、人目を気にされる方も多いですね。少なくとも私の前では咳をしてもらって構いません。そして『したくないときに限って出てくる』これが最も多い意見ですね。興味深いですが、医学だけでは説明できない何かがあるはずです。

最後に、この7年で変わったことは、①ぜんそく治療として、特に好酸球を標的とした抗体製剤に手ごたえを感じること、②咳過敏症候群という言葉が使われるようになってきたことです(咳嗽・喀痰の診療ガイドライン 第2版 2025)。治療抵抗性の咳、説明のできない咳といったいわゆる難治性慢性咳嗽に対する新薬も登場し、味覚障害の副作用があるのも事実ですが、1人でも助かる方がいるのであれば使っていきたいですね。
以上長くなりましたが、最新の医学だけでなく、皆さまの声が私たちの診療の根幹であり、その紹介でした。一人一人ゆっくりお話ができなくなりさみしいですが、多くの人に診療を届けないといけないという思いもあります。本当は皆さまの日々の生活も垣間見えるとより診療意欲につながるのですが、医療は少しのお節介くらいがちょうどいいと思っていますので、このあたりで。今日も明日も頑張ります。
咳嗽、気管支喘息、呼気NO検査、原因アレルゲン検査、肺炎、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、急性/慢性肺感染症、睡眠時無呼吸症候群、間質性肺炎、肺がん、禁煙外来
KOHALABO/コハラボ
コハラボとは『呼春の森診療所ラボラトリー』の略で、研究所という意味合いがあります。感染症の流行などにより、糖尿病教室の開催が難しくなりました。そこで新しい試みとして管理栄養士が発案してくれました。糖尿病を中心に、毎回テーマを変えながら、情報を発信します。栄養指導時などにコハラボをお配りします。簡単な運動なども紹介していきますので、ぜひやってみてください!

これは一例として年末年始編ですが、数年前から始めた試みで、もう第16版まで継続できており、このたびホームページにも掲載させていただくこととしました。
新年のご挨拶2026
新年あけましておめでとうございます。元日は家族で奈良県信貴山の朝護孫子寺に初詣に行ってきました。夜の参拝も雰囲気があっていいものでした。
本日3日から診療所に出てきています。いつもながら年末は庭や建物の管理で手一杯ですので、新年はホームページや名簿台帳などの刷新作業に追われます。さて、診療所の今年のテーマは「ゆとりを持つ」に決めました。昨年・一昨年の「役割認識」は2年かかってようやく整ってきた印象ですが、スタッフに負荷をかけたかなとも思っています。患者さんがエネルギーをくれる職種でもあるのですが、こちらの顔面に余裕がないと…。よって全体としてのパフォーマンスを落とさずに、個人個人には少しゆとりを持てるような体制作りを考えていきます。
1月5日(月)から通常診療を開始します。それでは、本年もよろしくお願いします。
ワクチン最新情報2025
当院では引き続き発熱外来を続けており、感染症の診療にあたっています。現在コロナウイルス感染症が流行していますが、早くもインフルエンザ感染症が重なって流行してきており、津市内でも学級閉鎖になっているところもあるそうです。なお、マイコプラズマ肺炎や百日咳も発生し、診断や治療も複雑化しており、特に肺炎の見落としは避けたいところです(2025.9.16時点)。
さてワクチンですが、当院での接種の方針は、下記の要項の通りになります。接種をご希望の場合は電話にてご予約下さい。インフルエンザワクチン、コロンワクチンとも10月より接種を開始しています。
| インフルエンザワクチン 接種要項
●接種対象者:高校生以上、原則1回接種 ※初診の方でも(かかりつけではなくとも)、予約可能です。 |
| コロナワクチン 接種要項
●接種対象者:65歳以上、基礎疾患のある60~64歳 |
うれしいこと
おかげさまで7周年を迎えました。最近、嬉しいことがありました。中学時代の担任の先生が受診してくれました。やや引っ込み思案であった私を前へ出るようにと指南してくれた、まさしく恩師です。
「まさひろ、これもお前やっとけー」
なにもかも私に振ってきた記憶があり、当時はさせられているという認識でしかありませんでした。そう、YESしかないわけ。30年ぶりにお会いしたとおもったら「こいつはなんでも引き受けてくれた、冷静に」と言い放ち、捉えようだなと思いました。先生は覚えてないでしょうが、思春期ですからね、一度みんなの前で号泣してブチ切れたことがあります。
誰しもが誰かから教育を受けるのであって、そういう先生やコーチに巡りあえるのならば、どこかフィットするならば、いいですよね。
私にはそういう人に影響を与えられるようなスケールの仕事はできませんが、ただひたすらに治療する、日常生活を送ってもらうことを目標に、社会に皆さまそれぞれの貢献をしてもらえますように。
新年のご挨拶2025
新年あけましておめでとうございます。
元日は家族で郡上八幡の岸剱神社に初詣に行ってきました。空気が澄んでとても清々しい、新年らしい一日を過ごせました。
さて、本日2日から診療所に出てきています。さっそく、2025年の名簿や各種台帳などの刷新作業に追われています。診療所の今年のテーマは昨年同様に「役割認識」にします。昨年は組織変動により達成できなかった部分も多く、体制の見直しを図りたいと思います。
1月6日(月)から通常診療を開始します。それでは、本年もよろしくお願いします。
肺炎
肺炎が大流行しています。当院においても、毎日5ー10例の新規の肺炎が発生しており(2024年10月時点)、このような状況はこれまで経験したことがありません。
主にマイコプラズマ肺炎と思われます。”思われます”というのは、実はマイコプラズマ肺炎は、意外と確定診断が難しい疾患だからです。コロナ感染症やインフルエンザ感染症のような迅速診断キットも存在しますが、偽陰性の問題点があり、かつキットも入手困難であることから、診療していくうえで必須とは考えていません。つまり迅速診断キットでマイコプラズマか否かを調べ、肺炎と診断していくのではなく、レントゲンや必要に応じてCTを撮影することで、まず肺炎が本当に存在するのかどうかを調べることが重要です。
ちょうど今年ガイドラインの改定があり、日本呼吸器学会から、『成人肺炎診療ガイドライン2024』が発刊されたばかりです。これに従った診療をしますが、肺炎は①ウイルス性、②誤嚥性、③市中、④医療・介護関連、⑤院内、⑥人工呼吸器関連に分類されました。特に③市中肺炎において、細菌性肺炎とマイコプラズマ肺炎の鑑別についての記載があります。ここでは以下の6項目から4項目以上であれば、マイコプラズマ肺炎が疑われるとなっています。
| ①年齢60歳未満 ②基礎疾患がない、あるいは軽微 ③頑固な咳がある ④胸部聴診上所見が乏しい ⑤迅速診断で原因菌が証明されない(マイコプラズマ以外の) ⑥末梢血白血球数が10,000/μl未満 |
もちろんスコアが低くてもマイコプラズマ肺炎のこともありますし、混合感染することもあり、そもそもどちらかを決めつけて診療するわけではありませんので、あくまで目安ではあります。またここでCT所見についても触れられており、かなり専門的ですが、①気管支血管周囲間質肥厚、②小葉中心性粒状影、③すりガラス影の3つが特徴的とされます。簡単に言いますと、”ツブツブが多い”とマイコプラズマ肺炎を疑い、”ベタっとしている”と細菌性肺炎を疑います。こちらも目安にはなりますね。
さて鑑別について述べてきましたが、実際の診療では、流行を問わず、細菌性肺炎とマイコプラズマ肺炎の双方を念頭に置き、どちらにも効くように抗生剤を選択していきます。キノロン系抗生剤やマクロライド系抗生剤を主に使用しますが、ほとんどのケースで軽快します。しかし、進行してからの来院、重篤な基礎疾患がある、呼吸状態・全身状態が悪いなど、入院になることもあります。
今後コロナ感染症やインフルエンザ感染症の流行が重なる可能性もあり、また咳喘息などアレルギー疾患が多い季節でもあり、適切な診断、治療を心がけたいと思います。











