現在、新型コロナウイルス感染症第6波の真っ只中です。当院でも、「一般診療」と時間をわけて、「発熱外来」をしていますが、発熱患者数も、診断に至るケースも増えてきています。誰しもが感染するリスクがありますので、発熱の際も落ち着いて、お電話下さい。
さて、期日が近づき、流行に刺激を受けるかのように、ワクチン接種希望者も増えてきました。当院でも3月からの接種の予約受付を開始したばかりですが、早速、一時停止せざるをえない状況となりました。
理由は簡単で、ワクチン(ファイザー社製)の供給不足です。行政からの当院への割り当て分を公表します。
・2月 20本 (120人分)
・3月 14本 (84人分) ※
・4月 5本 (30人分) ※
・5月 5本 (30人分) ※
・6月 5本 (30人分) ※
・合計 49本 (294人分) |
昨年の接種の際は、上限50本/月の供給でしたので、いかに不足しているか、これまでと次元が違うことをおわかりいただけるかと思います。なお、約1000人に接種しましたので、単純計算で、約700人分不足します。
3-6月分(※)は最低確約数とのことであり、追加供給される可能性はありますが、直前にならないとわからないそうで、予約受付をすることができません。よって、一時停止させて頂きます。追加供給に大きな期待をすべきではなく、仮にこのままの本数であった場合は、不本意ながら、全く皆さまのご期待にお応えすることができなくなります。
2月下旬になりましたら、こちらのホームページや院内掲示などで、予約再開を案内させて頂きます。私たちの目の前には患者さんがいて、患者さんの目の前には私たちがいます。思うようにならないこともあり、悔しい思いもします。
このような状況ですので、お急ぎの方は集団接種(おそらくモデルナ社製)をご検討下さい。当院でもこのままファイザー社製ワクチンの供給が不足するのなら、モデルナ社製への切り替えを検討させていただきます。実はモデルナ社製であれば、現時点でもある程度供給されるのですが、様々な観点から、「双方を混在させて管理する余裕が当院にはない」との私の判断です。
最後に、私個人としては、この流行の中にあってもなお、ワクチン接種は慌てるものではないと考えています。前倒しが、将棋倒しになっているのが実状です。情報があふれ、混沌としていますが、あくまで予防接種です。また、予防効果が副作用を上回るべきであり、1回目・2回目で副作用の強かった方は、無理して接種する必要はなく、特に間質性肺炎の悪化や喘息発作を来した方はむしろ控えるべきです。
以上、長文になりましたが、ご了承いただきたく思います。今後も情報は公開してまいります。
2022.1.30 呼春の森診療所 院長 大西 真裕