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新型コロナワクチン3回目

新型コロナワクチン接種3回目のご案内です。接種を受ける側、接種をする側、双方ともやや疲れている感が否めないですが、皆さまからの問い合わせも多くなってきました。

1月に入り、当院では予約受付を開始しました。3月の接種開始を予定しています。前倒しなどと慌てる必要はありませんが、希望者も多いと思いますので、これまで通り「予約制」とさせていただきます。

あくまで予防接種ですので、予防効果が副作用を上回るべきです。つまり、1回目・2回目で副作用の強かった方は、無理して接種する必要はないと考えます。特に間質性肺炎の悪化や喘息発作を来した方はむしろ控えるべきです。

以下は要項になりますので、よろしくお願い申し上げます。

① 接種日時は、火曜日(午前)、木曜日(午後)の2択。
体調不良以外は、原則キャンセル不可 (廃棄となるため)。
③ 接種後15分を目安に、院内で経過観察する。
④ ご予定の合わない方は、集団接種にまわってもらう。

インフルエンザ予防接種2021

インフルエンザワクチンの予防接種のご案内になります。例年とは異なり、今回は制限を設けて接種をすすめる方針としていますのでご注意下さい。以下が要項になります。

対象 当院への通院歴・ワクチン接種歴のある方に限る
(現時点ではご家族様もお断りさせていただきます)

接種 開始しました

原則1回接種

費用 3,500 円
(助成のある方は、自治体により費用が異なります)

接種を開始しまだ2週間ですが、予約分も含めると、ワクチンの在庫がなくなりました。おそらく再入荷があるものと思われますが、少なくとも当日接種はできません。二次予約として、予約は受け付けますが、接種の確約ができません。おそらく他院様も同じような状況と思われますので、メーカーには増産を期待したいところです。ご了承下さい。 2021.10.30 院長

当院では、呼吸器疾患や糖尿病を中心に診療しています。インフルエンザをはじめとした感染症にかかりやすく、かつ重篤化しやすい方が多く、ワクチン接種を強く推奨していかなければならない立場でもあります。

しかしながら、例年以上にワクチン入荷数に限りがあるようです。当院への通院歴・ワクチン接種歴のある方に接種を制限しても、それでも残念ながら、皆様に行き渡らない可能性が高いと予測しています。

さらには、新型コロナウイルス感染症と同様に、インフルエンザの流行がどうなるのか、全く予測がつきません。今年は随分、専門家の先生方もコメントが控えめですよね? 深く考えすぎずに、できる備えはしておくことが正解なのかもしれません。

それでは、ご予約をお待ちしております。

追伸、日本感染症学会は「2021-2022年シーズンにおいても、インフルエンザワクチンの積極的な接種を推奨する」と発表しました(PDF:2021-2022年シーズンにおけるインフルエンザワクチン接種に関する考え方)

新型コロナワクチン接種

新型コロナワクチン接種ですが、いよいよ全体の見通しがつき、終了間際となってきました。これまで1000人(2000回)以上に接種し、大きなトラブルもなく、廃棄ゼロでこれました。皆様のご協力のおかげであり、スタッフにも感謝しています。

2021.11.16で、一旦終了とさせていただきますので、ご了承下さい。3回目の接種につきましても問い合わせが多くなってきていますが、2回目から8カ月以上あけての接種とされていますので、春頃になるでしょうか。それまで、お待ち下さい。

① 接種日時は、火曜日(午前)、木曜日(午後)、金曜日(午前)の3択。
② 2回接種ワクチンであり、当日と3週後は必ずセット (同じ曜日/時刻)。
③ 体調不良以外は、原則キャンセル不可 (廃棄となるため)。
④ 接種後15分を目安に、院内で経過観察する。
⑤ 条件の合わない方は、集団接種にまわってもらう。

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長野県新型コロナウイルスワクチン接種アドバイザーチームの皆様、ありがたく使わせて頂きます! とてもわかりやすい解説になります(⇒ 教えて!! 新型コロナウイルスワクチン:PDF)。

新型コロナワクチン接種(高齢者)

新型コロナワクチン接種に関して、非常に多くの問い合わせを頂きました。全ての方のご期待に沿えず申し訳ございませんが、当院での接種の方針をご案内させていただきます。

ご存じの通り、津市はハイブリッド方式を採用し、集団接種、個別接種 (クリニック)を選択する形となりました。打ち手である私達は双方の接種を担うこととなります。良く言えばハイブリッド、悪く言えば二度手間といったところですが、国難ですので、皆様にもご協力をお願いしたいと思います。

●集団接種の対象:当院に定期通院中ではない方
●個別接種の対象:当院に定期通院中の患者さんに限る

特に個別接種に関してですが、具体的には、電子カルテより6カ月以内に通院歴のある患者を抽出し、年齢別に並べ替え、以下の群にわけ、順番に予約する形とします。

●A群:80歳以上
●B群:70歳以上
●C群:65歳以上

ワクチンの配送スケジュール、保存が5日間のみであること、投与後の観察時間、観察場所の確保、廃棄ゼロを目指すことなどの都合から、接種に際し、かなりの制限がかかります。つまり、インフルエンザワクチンのように受診日についでに…などは、到底できません。

さらに、患者さんからの予約の電話を待っていると効率よく運用できず、また対応に追われ日々の診療業務に大きく影響しますので、こちら側から順番に予約のお電話をさせていただくこととしました。要項になります。

① 接種日時は、”木曜日午後” か “金曜日午前” の2択。
② 2回接種ワクチンであり、当日と3週後は必ずセット (同じ曜日/時刻)。
③ 体調不良以外は、原則キャンセル不可 (廃棄となるため)。
④ 接種後15分を目安に、院内で経過観察する。
⑤ 条件の合わない方は、集団接種にまわってもらう。

簡単ではございますが、以上が第1報になります。なお、接種開始は5月27日(木)、1日36人の接種を目標としていますが、方針はその都度、修正します。それでは、よろしくお願い申し上げます。

2021.5.1 呼春の森診療所 院長 大西 真裕

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長野県新型コロナウイルスワクチン接種アドバイザーチームの皆様、ありがたく使わせて頂きます! とてもわかりやすい解説になります(⇒ 教えて!! 新型コロナウイルスワクチン:PDF)。

 

 

妊娠と糖尿病

妊娠中の糖代謝異常には、下記の通りに、まず2つに分かれます。

・糖尿病が妊娠前から存在している場合 (⇒ ①糖尿病合併妊娠)
・妊娠中に発見される場合

妊娠中に発見される場合は、さらに2つに分かれます。

・妊娠中に発見または発症した糖尿病ほどではない軽い糖代謝異常
(⇒ ②妊娠糖尿病)
・妊娠前から診断されていない糖尿病があったかもしれないという糖代謝異常
(⇒ ③妊娠中の明らかな糖尿病)

それぞれの言葉の定義はなかなか難しいですが、なぜ妊娠中の血糖値の管理が重要なのでしょうか? 実は、妊娠中のお母さん(母体)が高血糖になることで、母体とともに赤ちゃんにも悪影響をもたらします。血糖値を適切に管理することで、妊娠高血圧症候群や流早産が減ったり、また赤ちゃんへの影響としては巨大児や胎児死亡などの合併を防げると言われています。よって妊娠中もしくは、妊娠を考えている女性は血糖値に気を付ける必要があります。

さて、妊娠糖尿病になりやすい人のリスク因子です

・尿糖が陽性である
・家族に糖尿病の人がいる
・肥満
・35歳以上
・巨大児の出産歴がある
・妊娠高血圧症候群
・羊水過多症
・原因不明の流早産・死産の経験がある

一般に、妊娠すると血糖値が上がりやすくなります。膵臓で作られるインスリンというホルモンは、血糖を下げる働きがあります。糖代謝異常というのは、このインスリンの量や働きが不十分となり、血糖の調節がうまくいかなくなった状態です。

妊娠すると、胎盤で作られるホルモンによりインスリンの働きが抑えられ、また胎盤ではインスリンを分解してしまう酵素も作られるため、妊娠していないときと比べてインスリンが効きにくい状態になり、これらの結果、血糖が上がりやすくなってしまいます。妊娠中、特に妊娠後半は高血糖になる場合があり、一定の基準を超えると、前述の妊娠糖尿病と診断されます。

妊娠中の血糖コントロールも厳格に行う必要があります。これも母体や赤ちゃんの合併症を予防するためです。薬物療法の中心はインスリン製剤になります。

・空腹時血糖 95mg/dl未満
・食後1時間値 140mg/dl未満 または 食後2時間値 120mg/dl未満
・HbA1c 6.0-6.2%未満
※妊娠週数や低血糖リスクに応じ個別に設定

妊娠を考えている方、上記のリスク因子をお持ちの方はもちろんのこと、またすでに糖尿病治療中の方も妊娠を考慮したときに血糖コントロールの目標値や薬の変更も必要になる場合があるため、ご相談いただければと思います。

最後にもう1点気を付けていただきたいのですが、無事出産に至り、ひと安心し、糖尿病をそのまま放置してしまうケースがあります。確かに妊娠糖尿病は、出産後、胎盤から分泌されるホルモンの影響がなくなること、活動量が増えること、授乳によるカロリー消費などで、一旦よくなることが多いです。ただし、約5%に糖尿病、約25%に何らかの糖代謝異常が残り、将来糖尿病になる確率は約7.4倍とされています。

定期的な健診を受診できずに、数年後には本格的に糖尿病を発症してしまうことをしばしば経験します。元気に子育てや職場復帰するためにも、ご自身の健康管理は大切ですので、ご注意をお願いします。

肺炎球菌ワクチン接種

新型コロナウイルス感染症の流行により、肺感染症の怖さや基礎疾患管理の大切さをご理解いただく機会になりました。さて、今回は肺炎球菌ワクチン予防接種のご案内になります。ご存じですか、肺炎球菌ワクチン。

当院では、呼吸器疾患や糖尿病を中心に診療していることから、定期通院中のほとんどの方が、いわゆる ”基礎疾患あり” に該当します。つまり、新型コロナウイルス感染症だけではなく、インフルエンザや肺炎をはじめとした感染症に罹患しやすく、また重篤化しやすくもあるため、その対策が必要となります。

手洗いやマスクなどの一般的な感染対策に加え、ワクチンによる予防が重要ですが、インフルエンザワクチンはいうまでもなく一般的になっています。一方、肺炎球菌ワクチンは聞き慣れない方もいるかもしれませんが、定期接種制度が開始されて以降、接種率が上昇しています。

さて、どちらのワクチンが優先されるべきなのでしょうか? 例えばインフルエンザが重篤化する場合、インフルエンザだけが悪さするのではなく、多くは肺炎球菌性肺炎を中心とした他の感染症を合併することにより悪化します。こういった点から、両方とも接種することが重要であるとされています。

また、肺炎球菌ワクチンは、1回の接種で約5年間効果が持続します。インフルエンザワクチンと最も異なる点です。よって、肺炎球菌ワクチンは季節を問わず、いつでも接種することができます。そもそも、定期接種の年齢に該当しなくても、基礎疾患があり、リスクの高い方は、直ちに接種すべきですので、いつでもご相談下さい。

助成に関しては、やや複雑ですので、津市 健康福祉部 健康づくり課のサイトをご参照下さい。

新型コロナウイルス感染症 Q&A

当院は診療・検査医療機関であり、新型コロナウイルス感染症の大流行に伴い、現在、感染対策を強化して対応しています。現場では、毎日朝から晩まで新型コロナウイルス感染症やワクチン接種の話題で、流行から1年以上経過した現在も変わりありません。問い合わせも非常に多く、その全てにお答えすることができません。よくある質問についてQ&Aとして、当院の見解や対応について、簡単にお伝えすることとしました。診療所である私たちの立場からは、①感染者、②定期通院中の患者、③スタッフを守ることが重要と考えています。私たち診療所は備えや体力のない状況下での診療となっていることも加筆しておきたいと思います。悪いのはコロナ、誰も悪くない。徹底して基礎疾患の診療を続けてまいりたいと思います。当院に定期通院中の患者さんは、とても落ち着いて対応されており、私たちにとっても励みになります。それでは、よろしくお願い申し上げます。

厚生労働省 新型コロナウイルス感染症について
三重県 新型コロナウイルス感染症について
津保健所 帰国者・接触者相談センター 059-223-5184

Q1 熱があります。どうしたらいいですか?

発熱や気道症状(咳・痰・咽頭痛など)のある方は、慌てて病院に駆け込むのではなく、来院前に必ず電話連絡して下さい。トリアージといい、一般患者と時間をわけて、診察させていただきます。私たちも防護服を着用して対応します。またトリアージのため、予約時間の変更をお願いすることがあります。誠に申し訳ございませんが、「明日は我が身」ということで、ご協力をお願い申し上げます。

Q2 抗原検査・PCR検査はしてもらえますか?

発熱・気道症状のある方にはさせて頂いていますが、必要性はこちらで判断します。検査自体は公費になりますので、患者負担はありませんが、その他の検査費用や診察費用などはかかります。

Q3 咳が続きます。どうしたらいいですか?

咳は、感染症・アレルギー(喘息や咳ぜんそく)・その他疾患で起こりうる症状です。鑑別は難しいですが、一般に感染症では熱や痰の症状を伴うことが多く、熱を伴う場合はQ1をご参照下さい。一方、3週間以上など咳の持続期間が長い場合は、アレルギーである可能性が高くなります。ご相談いただければ対応させていただきます。

Q4 アレルギーによる咳なのに、間違えられて困っています。

新型コロナウイルス感染症の流行のため、より難しい問題となりました。特に現在は、気候変動・花粉によるアレルギー・黄砂による物理刺激などにより、咳の出やすいシーズンであることから、患者の皆さんの苦悩が目に見えます。通院中の方には、できる限り治療を強化したいと思います。

Q5 喘息の吸入薬をオルベスコに替えて下さい。

オルベスコとは吸入ステロイド剤であり、気管支喘息の治療薬です。日本感染症学会から、新型コロナウイルス感染症に有効であると3例の報告があり話題となりましたが、残念ながら最終的には有効性は実証されませんでした。とはいえ喘息治療のよい薬剤ですので当院では今後も多用します。なお吸入ステロイド剤と気管支拡張剤の合剤(シムビコート・フルティフォーム・レルベアなど)からオルベスコに変更すると、喘息が悪化する可能性がありますので、安易な変更は避けるべきです。

Q6 私の病気は基礎疾患に当てはまりますか?
Q7 糖尿病でも重症化しやすいですか?
Q8 若くても助からない人がいるのはなぜですか?
Q9 人工呼吸器や人工肺(ECMO)でよくなるのですか?

少し内容が難しくなります。厚生労働省によると、基礎疾患とは、糖尿病・慢性心不全・呼吸器疾患となっており、重症化しやすいとされています。呼吸器疾患とは、気管支喘息・COPD(慢性閉塞性肺疾患)・間質性肺炎・肺癌などの疾患が挙がり、つまり肺に予備力がない方が該当します。一方、若く基礎疾患がなくとも、ウイルスに刺激を受け、過剰な免疫反応が起こり(サイトカインストーム)、肺が障害を受け(ARDSやDAD)、助からない人も出てきます。このような状態になると良かれと思わる薬剤を投与し、肺の炎症がUターンして改善してくるのを待つ形となります。自身の呼吸だけで酸素をまかなえない場合は、酸素投与、人工呼吸器、人工肺(ECMO)を用いることとなります。これらはあくまで補助になりますので、これらにより改善するわけではありません。

Q10 これまで感染者はいましたか?
Q11 病院に行かない方がいいですか?

当院に定期通院中の患者さん数名が新型コロナウイルスに罹患しましたが、幸いにも大事には至りませんでした。当院スタッフにおいても、一度も感染はなく、クラスターも発生していません。ちなみに三重県のホームページに「新型コロナウイルス感染症患者の発生について」と題して約5000例が公開されています(2021.7.3時点)。もちろん今後の流行の推移にもよりますが、インフルエンザ流行期のように次々に発熱患者が来るような状況ではありませんので、現時点では診療所内での感染の危険性は低いと考えています。報道により過度に恐れ、通院が途絶え、治療も中断、基礎疾患が悪化してしまった例がありましたが、本末転倒と思います。新型コロナウイルス感染症の対策の一つとしても、基礎疾患の治療はきっちり受けるべきです。

Q12 先生は怖くないのですか?

私は最も感染リスクが高い一人かもしれません。職業病ですが、悪性疾患や感染症により、遅かれ早かれ死亡することを想定し、日常を送っていますので、怖くありません。通院中の患者さんやスタッフに感染させることの方が怖いです。

Q13 テレビは信じていいんですか?

良い情報だけをつないで良い物語を作ること、悪い情報だけをつないで悪い物語を作ることは容易です。不安をあおるような構成の情報番組は、話半分でいいのではないでしょうか。本当に患者の皆さんや国民のことを考えている人を頼ればいいと思います。感染予防や自粛などの適切な情報には従っていただきたいと思います。厚生労働省や三重県からの情報が当然ながら適切かと思いますのでリンクしました。

Q14 マスク・アルコール消毒・SpO2モニターなどは売ってもらえますか?

できません。

Q15 病院にはマスクを着けていくべきですか?

必ず着用下さい。感染対策として医療従事者と患者が共にマスクを着用することが重要とされています。また自覚する症状がなくても、来院前には体温を測定してお越しください。

Q16 とても心配です。いつもより咳が多く、息も苦しい気がします。

咳ぜんそく・気管支喘息・COPDの複数の患者さんから問い合わせを頂いています。最初から気のせいと決めつけるのではなく、実際に喘息発作や増悪が起こっていないかどうかを確認します。診察時のさりげない会話・酸素飽和度(SpO2)・聴診・呼気NO検査・呼吸機能検査・レントゲンなど、必要に応じて、客観的に評価します。確かにストレスや不安から喘息発作を来すこともあるのですが、稀です。今のところ、検査を行ってもいつもと変わりなく、精神的にそのように感じていることが多いようです。このように説明して安心して過ごしていただくことも、私たちの仕事なのかもしれません。

Q17 ジムにも行けず、家にいるとついつい食べ物に・・・。どうしたらいいですか?

いわゆる自粛太りですね。 糖尿病や脂質異常症など生活習慣病の患者さんから問い合わせを頂いています。家にいる時間も長くなっていると思います。運動療法についてもなかなか難しい問題ですが、当院ではこれまでスポーツインストラクターを中心に、室内でもできる運動療法を推奨してきました。ストレッチやスクワットなどの運動を少しずつでも継続的に行って下さい。

Q18 オンライン診療に対応していますか?

対応しておりません。新型コロナウイルス感染症に限った話ではありませんが、呼吸器内科の診療においては、診察時のさりげない会話・酸素飽和度(SpO2)・聴診・呼気NO検査・呼吸機能検査・レントゲンなどによる適切な評価が必須です。呼吸を担う大切な臓器の診療です。通信システムのみによる判断では、誤診や治療の遅れが容易に予測され、むしろリスクが増えると考えます。また患者の皆さんとの関係が希薄になることも好みません。ひと段落した後も、当院では導入するつもりはありません。

Q19 不平不満について。

外出しないことだけが自粛ではないと思います。これ以上のコメントは控えます。

Q20 いつまで続くのでしょうか、不安です。

私達にもわかりません。ただし基本的に心がけることは変わりありません。これまで通りですが、報道に惑わされ、過度に心配する必要もないと思います。ただ、気の緩みは確かで、病院受診ですらマスクの着用忘れが目立つようになってきています。最低限のマナーは守り、そしてお互いを守りましょう。気付けば私も1年以上、三重県外に出ていません。60-70点の及第点を確実に取っていく、そんな地味な戦略で今後も挑み続けたいと思います。私たちは患者さんのためにできることを粛々と続けます。

第7回 糖尿病教室

当院では、糖尿病の予防・管理・治療意欲の向上などを目的として、季節ごとに ”糖尿病教室” を開催しています。これまでもたくさんの患者の皆さんにお集まりいただき、大変盛況となっています。

今回は第7回目となりますが、真冬の開催になります。そこで、テーマも「冬こそ代謝up!のチャンス」とさせて頂きました。冬の方が痩せやすいって知っていましたか? 副院長・管理栄養士から、それぞれ詳しく解説させていただきます。その後はスポーツインストラクターと一緒に軽く運動しましょう。今回も3本立てです。

”糖尿病教室” は、保険診療適応となります。3割負担の方で、300円程度の費用になります。当院に通院中の患者さんにはお声掛けさせて頂きますが、定期通院のない患者さんでもご自由に参加していただけます。これを機会に当院をのぞいてみてはいかがでしょうか。ご希望の方はご連絡下さい(⇒059-233-0024)。定員は15名までとなりますので、お早目にお申込み下さい。

●第7回 糖尿病教室
・日時:2019年12月12日(木)、12時30分~13時30分
 1時間前後を予定します(14時から午後診のため)
・場所:おおにし呼吸器・糖尿病内科 呼春の森診療所 待合室
・内容:副院長・管理栄養士・スポーツインストラクター 「冬こそ代謝up!のチャンス」
・持ち物:保険証、当院診察券・糖尿病連携手帳(お持ちの方)
・費用:300円程度(保険診療適応)

蜂とアレルギー

中日新聞の生活面の「つなごう医療」に、取材記事を掲載していただきました (2019.8.6)。テーマは「蜂とアレルギー」です。

梅雨が明け、急激に暑くなり、蜂が活発に活動しています。庭作業が日課の私も、頻繁に蜂を見るようになりました。アシナガバチが多いですが、時にスズメバチも飛来しています。特にスズメバチは攻撃性が高く、身の危険を感じます。

さて、皆さまご存じの通りで、蜂に刺されると命にかかわることがあります。全身の皮膚症状に加えて、呼吸困難や血圧低下といった生命に危機を与え得る症状が出ることを “アナフィラキシー”と言います。蜂に刺されたことによる死亡者数は、年間20人ほどとされています。

アナフィラキシーの診療において最も大切なことは、救急外来での初期診療になります。いわゆる救命処置ですね。しかし、ここで終わりではありません。「同じことを起こさせないように対策すること」の必要性を強調したいと思います。

一つ目は原因の検索です。IgE抗体という、アレルギー反応を引き起こす抗体があり、アシナガバチ、スズメバチ、ミツバチについて、血液検査で簡単に測定することができます (ハチアレルギー検査)。蜂に刺されたことがある人、アレルギー反応が強かった人、住まいや職業で刺される可能性が高い人は、一度測定されるとよいと思います。

二つ目は、アドレナリン自己注射製剤である “エピペン”を携帯することです。有事の際には自己注射し、かつ救急要請することで、命の危険を回避することができます。

これらの対策に加え、そもそも蜂に刺されないようにすることも大切です。実は、今回の取材を受け、蜂のことばかり考えているときに、何気なく診療所の軒下を見てみると、まさかの蜂の巣を発見しました。巨大なスズメバチに後ずさりし、直ちに専門業者に駆除していただきました。

皆さまも、ベランダや軒下のチェックをお忘れなく!

妊娠と甲状腺疾患

第4回母性内科学会総会 (東京, 2019.7.28)に、副院長が参加してきました。あまり聞き慣れないと思いますが、母性内科学とは、妊娠期を中心に、妊娠前から妊娠後にかけての内科的合併症の治療や将来の疾病予防と健康増進を目的とした学問とされています。別頁でも述べましたが、特に咳ぜんそく気管支喘息糖尿病甲状腺疾患において、妊娠や出産に配慮した適切な対応ができるよう、これからも学会などにも積極的に参加してまいりたいと思います。それでは、今回はちょっと難しいですが、妊娠と甲状腺疾患についてです。

甲状腺自己免疫疾患であるバセドウ病や、慢性甲状腺炎などの甲状腺疾患は女性に多く、妊娠可能年齢に好発することが知られています。また甲状腺ホルモンが多くても少なくても、流早産、妊娠高血圧症候群、低出生体重児のリスクが上昇すること、不妊症の原因にもなることから、近年注目されており、妊娠前からの適切な管理が重要です。甲状腺疾患の一般論については、以前にも述べさせていただきましたので、詳細はこちらもご参照下さい。

最初に、妊娠や出産における甲状腺機能低下症の管理についてです。健診などの採血では、甲状腺ホルモンを測定する機会はあまりないと思いますが、近年、不妊治療をきっかけに甲状腺ホルモンを測定され、甲状腺疾患が発見されることが増えてきています。まだ自覚症状のない状態であっても見つかることもあります。

・FT4 甲状腺ホルモン 基準値0.82~1.63 ng/dl
・TSH 甲状腺刺激ホルモン 基準値0.38~4.31 µIU/ml

慢性甲状腺炎などの甲状腺機能低下症  (FT4 低値 かつ TSH 高値) では、甲状腺ホルモン量が不足するため、その補充療法であるレボチロキシン  (チラーヂンS®) の内服を行います。一方、潜在性甲状腺機能低下症  (FT4 正常 かつ TSH 高値) といい、まだ甲状腺ホルモン量自体は正常範囲内の状態であっても、流早産との関連性があることが明らかになっており、特に不妊治療を行う際には、積極的に甲状腺ホルモンを補充することが推奨されています。

また妊娠中に関しては、特に妊娠5-15週に甲状腺ホルモンの需要が1.4倍に増大することから、レボチロキシンを内服中の方は、妊娠成立後に増量が必要になることが多いです。補充量に関しては、適宜採血でFT4やTSHを確認しながら、TSH値2.5 µIU/ml未満を目安に調整していきます。

続いては、妊娠や出産におけるバセドウ病の管理についてです。バセドウ病では、甲状腺ホルモン量が過剰になってしまいますが、治療としては、①薬物療法、②放射線治療、③手術に分かれます。それぞれのメリット・デメリットがあり、方針によって治療の期間や治療を受ける施設も異ってくるため、患者さんと相談しながら決定しています。

①薬物療法を選択することが最も多くなりますが、こちらは当院でも行うことができる治療になります。抗甲状腺薬にはチアマゾール  (メルカゾール®, MMI) とプロピルチオウラシル  (プロパジール®, PTU) があります。一般に、チアマゾールの方が、効果・副作用・服用回数が少ないことなどからも、非妊娠時には第一選択薬として使用されています。

しかし妊娠初期のチアマゾールの胎児への影響として、奇形 (腸関連奇形と臍帯ヘルニア)が知られており、妊娠初期 (妊娠10週未満) は可能であれば、プロピルチオウラシルに変更したり、一時的にチアマゾールを中止する場合もあります。

また出産後、しばらくしてからバセドウ病が悪化することがあり、注意が必要で、抗甲状腺薬が必要になることもあります。特に授乳する場合、抗甲状腺薬の乳汁への移行を考慮して、チアマゾール 10mg/日、プロピルチオウラシル 300mg/日までは投与可能としています。

以上のように、甲状腺疾患をお持ちの方は、妊娠前から少しずつ準備が必要です。母子とも安全に出産を迎えられるように、適切な治療を受けていただきたいと思います。