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ダイエット外来

呼春の森診療所では、専門医・管理栄養士・健康運動指導士 (スポーツインストラクター) の、3つの視点から考えたダイエットプログラムである “ダイエット外来” を発足し、これまで約70例の患者さんに行ってきました。一時休止としていましたが、管理栄養士の職場復帰に伴い、プログラムを再開させていただきます。

診療所でできる範囲で、限られた人数に向けた内容にはなりますが、患者さんの健康のことを皆でよく検討した内容となっていますので、ご興味のある方は是非お問い合わせ下さい。個人情報ですので詳細は伏せますが、一定の成果が得られています。なお、本プログラムは美容などの目的はなく、あくまで健康を追及したものとなっています。

メタボリック症候群糖尿病脂質異常症高血圧症高尿酸血症・痛風 などの “生活習慣病” と “肥満” の関連やその重要性については、皆さんよくご存知の通りかと思います。それぞれの疾患のページで詳しく解説していますので、そちらもご覧いただければと思います。

今回は、この “肥満” に注目してみましょう。まず肥満の定義ですが、見た目太っているだけでは、医学的に肥満とはいいません。BMI (body mass index, 体格指数) という指標があり、これを計算することで、肥満かどうかを判断します。BMIが25以上の場合、「肥満」と定義されます。一度計算してみて下さい。

● BMI : 体重 (kg) ÷ 身長 (m) ÷ 身長 (m)

さらに、こちらはご存じない方も多いかと思いますが、 「肥満症」 という言葉があります。肥満に加えて、次の①または②のような状態である場合をいい、ただの肥満とは異なり、ここでは “病気” の扱いとなります。ここを改善していく必要があります。逆に言うと、肥満症に該当する患者さんが、本プログラムの主な対象者になり、概ね保険診療の対象にもなります。

● 肥満症 : 肥満 (BMI 25以上) + ① または ②

① 糖尿病、耐糖能障害、高血圧、脂質異常症、高尿酸血症、痛風、冠動脈疾患 (狭心症・心筋梗塞)、脳梗塞、睡眠時無呼吸症候群、肥満性低換気症候群、脂肪肝、月経異常、妊娠合併症、整形外科疾患、肥満関連腎臓病

② 腹囲:男性85㎝以上 女性90㎝以上

実際の流れですが、まず初診時に、専門医の診察を受けていただきます。副院長が担当しますので、診療時間のページもご参照下さい (休診:木曜午後、金曜午前)。問診や診察に加えて、生活習慣病を念頭に置いた血液検査や尿検査を受けていただきます。ここで病気が見つかった場合は、当然ながら通常の内科診療を受けていただくことになります、そして、月1回のダイエットプログラムを並行して受けていただく形となります。

さて、そのダイエットプログラムですが、栄養指導と運動療法はまとめて、毎週木曜日の午後、1日限定3枠 (月12枠)で行います 。栄養指導と運動療法は、それぞれ20分前後を予定し、月1回、全6回 、約半年間を目標とした内容になっています。

管理栄養士からは、Inbody (体組成計)により計測された、筋肉量や脂肪量のデータをもとに、肥満の改善に重点を置いた栄養指導をさせていただきます。健康運動指導士からは、院内での実技指導はできませんが、聞き取りを行うことで、患者さんの運動能力に差があることを考慮した個別のプログラムを提供させて頂きます。生活習慣の中で運動を取り入れることによって基礎代謝が高まり、脂肪燃焼の促進につながり、その結果リバウンドを回避することが可能です。

薬物療法としては、基本である食事・運動療法の補助として、これまで漢方薬を使用することがありましたが、2024年4月に肥満症に対して、保険適応でGLP-1受容体作動薬(注射薬)が使用できるようになりました。しかし、指定病院での使用が義務付けられており、当院では処方することができません。GLP-1受容体作動薬の保険使用に関しては指定病院での半年間の食事療法が必要であり、すぐに誰でも使用できるわけではありませんのでご注意ください。

費用に関しては、栄養指導は保険適応となる場合、初回 780円、2回目以降 600円(3割負担の場合)、運動療法は自由診療になりますので、1回 1,100円とさせていただきます。なおInbodyの費用は含まれます。

患者さん自身の一生にわたる課題であり、ご自身に向き合うこと、前向きな姿勢が何より重要です。お薬の処方だけが治療ではありません、私たちはこういった点からもサポートをさせていただく立場であると思います。一緒に頑張ってみませんか。お気軽に、お問い合わせ下さい。

2025.7.8更新