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第6回 糖尿病教室

当院では、糖尿病の予防・管理・治療意欲の向上などを目的として、季節ごとに ”糖尿病教室” を開催しています。これまでもたくさんの患者の皆さんにお集まりいただき、大変盛況となっています。

もう第6回目となり、今回は真夏の開催になりますが、テーマも「夏に起きるキケンなこと!」とさせて頂きました。副院長・看護師・管理栄養士からそれぞれ、”夏本番に向けて気を付けること”、”夏のフットケア”、”夏バテ対策 ~夏に食べてほしいもの~” についてお話させていただきます。3本立てでいこうと思います。

”糖尿病教室” は、保険診療適応となります。3割負担の方で、300円程度の費用になります。当院に通院中の患者さんにはお声掛けさせて頂きますが、定期通院のない患者さんでもご自由に参加していただけます。これを機会に当院をのぞいてみてはいかがでしょうか。ご希望の方はご連絡下さい(⇒059-233-0024)。定員は15名までとなりますので、お早目にお申込み下さい。

●第6回 糖尿病教室
・日時:2019年8月1日(木)、12時30分~13時30分
 1時間前後を予定します(14時から午後診のため)
・場所:おおにし呼吸器・糖尿病内科 呼春の森診療所 待合室
・内容:医師・看護師・管理栄養士 「夏に起きるキケンなこと!」
・持ち物:保険証、当院診察券・糖尿病連携手帳(お持ちの方)
・費用:300円程度(保険診療適応)

妊娠と内科合併症

妊婦が医療機関を受診した際に上乗せされる『妊婦加算』。社会問題となり、すっかりほとぼりが冷めた状態となっていましたが、再開の方向で検討に入ったとニュースになっています。すでに反対派がざわざわしているようですが、どうなることでしょう。

昨今、働く女性が増えたこともあり、晩婚化が進み、妊娠や出産も高齢化しています。35歳以上での出産を高齢出産といいますが、内科合併症・流早産・胎児低体重や胎児合併症の問題が増えてしまいます。高齢出産ではなくても一定の割合で起こるわけですが、そうなってしまった場合、ご自身を責めたりすることもあるでしょうし、何かのせいにしたくなることもあるかもしれません。あの時の検査のせいかも、あの時の薬のせいかも…。

A「何かあったら責任取れないから、産婦人科で診てよ。」
B「いやいや、何でも産婦人科に言われても困るよ。」
C「たらい回しにしないで!」
D「じゃあ、特別な配慮を設けて、皆で協力しながらやろうよ。」

妊婦加算とは、大雑把にいうとこういう流れから発案された制度でした。本来は、妊婦がより良い体制で診療を受けられるようにと配慮したもので、少子化対策の一つでもありました。しかし、妊婦に支払いを負わせるという点が、少子化に逆行すると批判されてしまいました。現在、制度の凍結により妊婦加算の支払い自体はしなくて済むようになっており、自分が解決したかのように振る舞う政治家もいますが、これからも誰かが診療していかなければならないという点においては、何も解決していないと思います。

さて当院にも、不妊治療中・妊婦・授乳婦の患者さんが通院されています。少しでも貢献できることがあればよいですが、内科合併症の中では、咳ぜんそく気管支喘息糖尿病甲状腺疾患については、配慮した対応ができると思います。それぞれについては、追って解説させていただきます。糖尿病・甲状腺疾患を担当する副院長は女性医師ですし、繊細なことも相談しやすいかもしれません。また薬剤師とも連携し、より安全性の高い薬剤の選択や、また最低限の投薬を心がけています。子供たちと将来のことを考えて、私たちでできることをひとつひとつ、やっていこうと思います。

妊娠と気管支喘息妊娠と甲状腺疾患妊娠と糖尿病についてもそれぞれ解説しましたので、ご参照下さい。

住んでいる街に

医師会からの推薦で、一身田小学校学校医、津西高校産業医、津市介護認定審査会委員に就任しました。4月から少しずつ職務をはじめさせていただいています。思えば医師として、診療以外の仕事を担うのは初めてかもしれません。新しいことを始めるときは、いつも少しの緊張を伴いますが、しっかり勉強し、まずは職務を遂行できるように努めてまいります。そして、知らない世界に入り、何か見つけることができれば、私たち呼春の森診療所も一回り成長できるのではないかと思います。3つも同時に引き受けていいのか自問しましたが、学校医では直接生徒の健康管理を、高校産業医では先生の健康管理をすることで、結果的には生徒に還ると考え、子供たちに関われることにやりがいを感じ、仕事を受けました。一方、津市介護認定審査会では、要介護度の等級の決定を担います。適切な判定が行われるのは当然ながら、これを機会に介護や福祉の知識を深めたいと思います。住んでいる街に、貢献することが私の目標の一つです。それでは、関係者・保護者の皆さま、よろしくお願い申し上げます。

お祝いは『祝津』で

昨日は、スタッフ全員参加で、開院1周年のお祝い会でした。津市久居のやき肉『祝津』さんに無理をお願いして、振る舞ってもらいました。特に塩ランプ、絶品揃いです。マスターにも「みんな元気ですねー」とお褒め?頂きました。また皆で、来週から張り切っていきます。

三重大学医学部附属病院

2019年5月をもちまして、三重大学医学部附属病院での外来診療を終えることになりました。長く通院していただいている患者さんを思うと、心苦しいものがあります。いろんな仕事を担うようになり、定期的な外来診療の継続が難しくなり、その責任を果たすことができません。他医師に引継ぎさせていただきますことを、ご了承いただきたく存じます。大学を離れることは、個人としても、なんとなく寂しい気持ちにもなりますが、引き続き三重大学医学部附属病院 呼吸器内科グループの一員として、同じ方向を向いて、貢献できるよう努めたいと思います。約10年間、長い間ありがとうございました。

CPAP療法

皆さま、これが何かわかりますでしょうか? 小型の睡眠時無呼吸症候群の治療装置 (CPAP療法)です。あまりの小ささに、私もはじめて見たときには驚きました。もちろんこれにエアチューブと電源コードがつながるわけですが、それでも小さいですよね。本体は13.6cm (幅) ×8.4cm (奥行) ×5.2cm (高さ)、300gしかありません。まさに手のひらサイズです (写真は私の手です 笑)。

従来型の装置と比べると、加湿器とモニターがありません。加湿器は加温加湿フィルターで代用し、モニターはスマートフォン (アプリ連携、Bluetooth対応)で代用します。肝心の加圧機能は従来型と遜色なく、高機能が維持されています。

医療は日進月歩で進歩しますが、こういった医療機器はより顕著です。旅行や出張時にも便利ですし、自宅での設置でも場所を取りません。気になる費用も従来型と変わりありません。

睡眠時無呼吸症候群の診療において重要なことは、CPAP療法を継続的に行うことと、合併する生活習慣病を管理していくことです。患者さんの生活スタイルに合わせて、こういった便利な機種を使っていくことも、継続率の向上につながると思います。

睡眠時無呼吸症候群やCPAP療法の一般論については以前に記載させていただきましたので、こちらもご参照下さい。生活習慣病の管理も含め、専門的な管理をご希望の方は、当院までお問合わせ下さい。

開院1周年と診療目標

皆さまのおかげさまで、5月14日で、開院1周年を迎えることができました。令和元年でもあり、ふわっとお祝いムードといきたいところですが、気を引き締めて、各々で診療目標を立てることにしました。少し硬い内容になりますが、患者の皆さまの命をお預かりする以上、ピリッとした部分はいつまでも保ちたいと思います。また、事務長・看護師長・技師長を新たに選任し、新体制13人で、2年目を迎えたいと思います。それでは、呼春の森診療所をこれからもよろしくお願いします。

【院長の診療目標】
●命の期間を長くすること × ●生活の質を保つこと
これまで不十分であった、津市や近郊地域の呼吸器内科診療を一手に担い、社会貢献したいと思います。患者さんにはあまりお見せしませんが、医療における姿勢は、今時流行らない熱血です。よくなってもらいたいという気持ちを強く持つこと。良い結果につながるものと思っています。

【副院長の診療目標】
●糖尿病/内分泌疾患の管理 × ●合併症の予防と治療
糖尿病や、甲状腺疾患をはじめとした内分泌疾患の管理に努めます。管理栄養士・スポーツインストラクターと協力して、合併症の予防など、包括的な診療を志します。目先の数値の改善だけではなく、患者さんの5年10年先を見据えた診療を心掛けます。また院長と一緒に、一般内科診療も行いますので、風邪・インフルエンザ・花粉症などでお困りの際にも、遠慮なくお申し付け下さい。

【管理栄養士の診療目標】
●栄養のプランニング × ●体のバランス管理
患者さんが嫌う、古くからの一方的な栄養指導を見直し、新しいあり方を考えます。InBodyを測定し、体のバランスを評価、患者さんそれぞれに応じたオーダーメイドの栄養プランを提供します。ダイエット外来や糖尿病教室も担当させて頂きます。

【スポーツインストラクターの診療目標】
●個別化したプログラム × ●続けたくなる運動療法
管理栄養士と共に、ダイエット外来や糖尿病教室を担当させて頂いています。InBody による筋肉量や脂肪量をもとに、ただハードな運動ではなく、患者さんの能力差を考慮した個別のプログラムを提供させて頂きます。また続けたくなるように工夫もします。筋肉をつけると、基礎代謝が高まり、リバウンドを回避することが可能になります。

【診療放射線技師の診療目標】
●速やかで安全な検査 × ●医療機器メンテナンス
呼吸器診療では、レントゲン・CTなどの画像検査が必須となっています。当院では最新のCTにより、被爆量が大幅に低減され、安全に検査を受けて頂くことが可能です。また、睡眠時無呼吸症候群の簡易検査の解析、甲状腺や頸動脈のエコーによる評価も行っています。速やかで安全な検査を心掛けます。医療機器全般のメンテナンスも担当していますので、いつでも不備なく検査が行えるよう、努めてまいります。

【看護師の診療目標】
●急性疾患への対応 × ●慢性疾患のケア
当院の特徴は、呼吸器・アレルギー・糖尿病・内分泌疾患など幅広い疾患を診療することです。よって、慢性疾患の患者さんに、急性疾患の患者さんがどうしても混ざってくるため、対応が遅れて、容態が悪化してしまうことのないように注意したいと思います。これから患者さんが多くなってきても、患者さん一人一人に丁寧なケアを受けてもらえるようにしたいと思います。各種検査や処置に加えて、禁煙治療や糖尿病療養指導も担当させて頂いています。

【事務員の診療目標】
●安心できる受付 × ●心地よい待合室
受付は、診療所と患者さんをつなぐ窓口です。体調が悪いことに加えて、特に初めての電話や来院の際などには不安もあることと思います。電話対応も含めて、患者さんに安心して頂けるような対応を心掛けます。待ち時間の対策にも力を入れたいと思います。速やかな受付・会計業務に加えて、どうしても発生してしまう待ち時間に対しては、本や音楽、お庭を楽しんでいただけるように、整理整頓や清掃などを行います。また、診療介助や補助にも事務員が入りますので、よろしくお願いします。

第5回 糖尿病教室

当院では、糖尿病の予防・管理・治療意欲の向上などを目的として、季節ごとに ”糖尿病教室” を開催しています。

第5回目になりますが、今回は「糖尿病と肺の病気」をテーマとさせて頂き、はじめて院長よりお話させて頂きます。糖尿病の合併症といえば、血管障害・網膜症・腎症・神経障害を連想されると思います。医療現場において、実はその他にも、糖尿病に罹患していることによる不利益が生じてしまう場面が多々あります。肺の感染症・肺がん・ぜんそく・タバコ病・睡眠時無呼吸症候群などとの関連について、また注意点なども解説させて頂きたいと思います。その後、スポーツインストラクターからの運動療法を予定しています。

なお、過去(第1-4回)の糖尿病教室の内容に関しても、改めて本ホームページに内容を掲載させて頂き、復習したいと思っています。

”糖尿病教室” は、保険診療適応となります。3割負担の方で、300円程度の費用になります。当院に通院中の患者さんにはお声掛けさせて頂きますが、定期通院のない患者さんでも参加していただけますので、ご希望の方は当院までご連絡下さい(⇒059-233-0024)。定員は15名までとなりますので、お早目にお申込み下さい。

●第5回 糖尿病教室
・日時:2019年4月18日(木)、12時30分~13時30分
 1時間前後を予定します(14時から午後診のため)
・場所:おおにし呼吸器・糖尿病内科 呼春の森診療所 待合室
・内容:医師・管理栄養士・スポーツインストラクター 「糖尿病と肺の病気」
・持ち物:保険証、当院診察券・糖尿病連携手帳(お持ちの方)
・費用:300円程度(保険診療適応)

インスリンポンプ療法

前投稿では、持続血糖モニタリングについて説明させて頂きました。その中で少しだけ、インスリンポンプによる治療について述べましたが、今回はもう少し詳しく説明させて頂きます。糖尿病の一般論については、こちらもご参照下さい。

近年、非常に多くの種類の糖尿病治療薬が出てきていますが、これらを組み合わせても血糖コントロールが得られない場合や、そもそもインスリン分泌能が低下している1型糖尿病では、インスリン療法の適応になります。インスリン療法は、大きく分けて、下記の2種類があります。

① 頻回注射療法
(MDI:Multiple Daily Injection)
② 持続皮下インスリン注入療法 = インスリンポンプ療法
(CSII:Continuous Subcutaneous Insulin Infusion)

①頻回注射療法とは、従来通りのインスリン自己注射です。一方、②インスリンポンプ療法とは、皮下にカニューレと呼ばれる細い管を穿刺し、常時少量ずつのインスリンを注入します。24時間持続的に注入するインスリンを ”基礎インスリン”、食事に合せて追加するインスリンを “追加インスリン” といいます。これらの注入量は、患者さんそれぞれによって異なりますので、調節が必要です。

インスリンポンプ療法では、膵臓からのインスリン分泌により近いインスリン投与が可能になります。その結果、血糖コントロールの改善や安定化、低血糖の予防が期待できます。また患者さんにとっての最大のメリットは、毎日の自己注射から解放されることでしょう。それぞれの日常生活スタイルに合わせることができるようになり、生活の質の向上が期待できます。アメリカではすでに、インスリン療法の約3分の1は、インスリンポンプ療法に取って代わっています。

少し話が難しくなりますが、ここでも、持続血糖モニタリングが役立ちます。インスリンポンプ療法と組み合すことができ、これをSAP療法 (Sensor Augmented Pump) といいます。インスリンポンプに持続血糖モニタリング機能が搭載されており、リアルタイムで、インスリンポンプに血糖変動が表示されます。これを確認することで、インスリン注入量の調節が、安全かつ容易になります。また血糖変動の上限と下限を設定しておくと、その範囲を超えた場合には、音やバイブで知らせてくれます。また、下限に近付いた場合は、自動で一旦インスリンをストップしてくれます。

SAP療法は、厳格なコントロールが必要な妊娠糖尿病や、1日4~5回のインスリン注射でもコントロールが困難な1型糖尿病などに導入しています。このように、糖尿病治療薬だけでなく、医療機器の開発により、私たちは恩恵を被ることができるようになってきています。こちらも諸外国に比較すると、まだまだ日本では導入が少ないですが、患者さんのよりよい日常生活ために、積極的に導入していきたいと思います。

なお当院は、厚生労働省の施設基準を満たしており、保険診療でこれらの検査や治療を受けて頂くことが可能です。慣れたスタッフもいますので、より安心して診療を受けて頂けるかと思います。インスリンポンプ療法による管理をご希望の方は、当院までお問い合わせ下さい。